こんにちわ。タイキです。
数年前にノマドワーカーという言葉が流行して以来、今後は「個人で仕事する時代」と言われて久しくなりました。
でも、実はフリーランスのように働けている方って、まだ日本の労働人口の10%程度に過ぎないんですよ。つまり、90%近くの圧倒的多数はまだ会社員としてサラリーマンライフを送っているわけですね。
実際、ボク自身も5,000人規模の上場企業に12年以上勤めている歴としたサラリーマンです。
そこで今回は、会社員を目指して就職活動している方や駆け出しのサラリーマンの
「実際サラリーマンとして生きるってどうなの?」
「サラリーマンのデメリットだけでなくメリットも知りたい」
といった疑問や悩みに少しでも役に立つかもしれないと思い、サラリーマン12年の経験を記事にすることとしました。
まぁ、結論としては、やっぱりサラリーマンは辛いので独立目指して頑張ろう!ということなんですけどね。
サラリーマンであることのメリット8選
(メリット1)会社に行けばとりあえず給料が貰える
これはサラリーマン最大にして最強のメリットだと思います。とりあえず出勤すれば、思考停止していても、また目立った成果を出せなくても給料はもらえます。
(メリット2)社会的信用力はフリーランスより高い(ローン借りやすい)
サラリーマンであれば、よほどのことをしていない限り、クレジットカードの審査に落ちることはまずありません。住宅ローンも組みやすいです。むしろ、銀行から「借りてくれー」の圧が掛かります。
一方で、フリーランスは、特に金融の面でまだ信用は低く、最悪、無職同等に扱われることもあります(このため、フリーランスになる前にクレジットカードを作っておくと良いでしょう)。
(メリット3)帰属意識を持つことができる
学生時代は「●●高校」や「●●大学」の学生という帰属意識(一種のアイデンティティ)を持つことができました。
入社すれば、良くも悪くもその会社の従業員として、引き続き帰属意識を維持することができます。人間、どこかに所属していたいという欲求はありますからね。
(メリット4)(特に)大企業に勤めていると親戚などの年配層に受けがいい
特に男性の場合、大企業の肩書きを持っていると結婚相手のご両親からの受けが違います。
また、年配層にとっては会社員という働き方しか知らないため、フリーランスとして働いている方は「夢追い人」みたいにみられがちです。
(メリット5)先輩・上司から良くも悪くも未来の自分の姿が推し量れる
会社には、20代の若者〜60歳代まで幅広い年齢層が働いています。30代、40代の諸先輩方をみていれば、その年齢に到達した時の自分のイメージを持つことができます(良くも悪くも)。
(メリット6)会社によっては福利厚生がある
これもフリーランスにはない、組織という力のなせる技ですね。
福利厚生は会社によってまちまちであるため何とも言えません。
うちの会社では社食が完備されているのがメリットです。雨の日に外出なくて良いですし、混雑しているコンビニに並ぶ必要もありません。社内で食事できることはありがたいことです。
(メリット7)会社によっては給料貰いながらスキルを身につけられる
IT関係企業や技術職関係の会社では、働きながらにしてスキルを身につけられると思います。給料をもらって勉強もできるみたいな。
なお、公務員でも国税勤務(国税専門官)などは専門知識の習得ができると思います。
就職活動の際は、どんなスキルが身につくか、といった目線を持って職業や会社選びをすることをオススメします(ノースキルの筆者の実体験)。
(メリット8)最低限の礼儀作法が身につく
電話応対やメール文章など、社会人として最低限の礼儀作法が身につきます。
サラリーマンであることのデメリット10選
(デメリット1)サラリーマンは仕組み上豊かになれない
ボクらサラリーマンの給料は生活に必要な金額、すなわち明日も元気に会社に来るために必要となる経費(衣食住代、最低限の余暇代など)が支払われる仕組みとなっています。
一般に、年齢が上がると給料も上がりますが、これは生活に必要となる経費も上昇するからに過ぎません(子供ができたり、親の介護があったり)。
したがって、資本主義の仕組み上、サラリーマンはいつまで経っても豊かになれない生き物なのです。
詳しくは、「超入門 資本論」のブックレビューがありますので、そちらもご参照ください。
(デメリット2)サラリーマンはアクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態
サラリーマンは、それなりの給料が安定して入って来る一方、出費も安定して多いです。
ボクはこれを「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態」だと思いました。
▽アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態
- 給料上がっても社会保険料や税金の支払いも上がるため手取額は増えない
- 旅行代は休日料金を支払って激混みの観光地にいく
- お得な平日限定ランチの恩恵に預かれない
- 会社勤めしていなければ不要の保育園代が掛かる
- 仕事の都合上、物価の高い東京に住まざるを得ない
- ストレスで病気を抱えがち(不用な医療費負担・通院コスト)
- 食品ロス(急な残業続きでせっかく買った新鮮な食品をロス)
- 時短で済ませたはずのファーストフードで健康を害してトータルではマイナス
エビデンスなしの個人的な感覚で申し訳ないのですが、サラリーマンとして年収700万円まで稼いでようやく年収400万円のフリーランスと同程度の幸せレベルに到達するのではないでしょうか。
(デメリット3)好きな場所に住めない
通常、会社の立地場所って決まっていますよね。多くの場合は会社への通勤経路から逆算して住む場所を選びます。
一見自分で選んでいるように思いきや、よくよく考えてみると、本当に住みたい場所には住むことができません。
ボクは本当は福岡に住んでみたいです(今は大阪に住んでいます。大阪も好きですけど!)
しかもボクの場合は転勤族であるため、3年後に自分がどこに住んでいるかすら分からない状態です。衣食住のうち、住の自由は完全に奪われています。
(デメリット4)好きな時間に起きれない
フレックスタイム制が導入されている会社や部署はあるかと思いますが、依然として朝の通勤ラッシュが存在していることから推察すると、まだまだどこの会社も9時スタートが一般的でしょう。
個人的には、夏は早起き、冬は遅起きしたいところですが、会社には四季を愛でるといった概念は存在しません。
(デメリット5)会社のパソコンがしょぼい
セキュリティ上の関係から、仕事で使うパソコンは会社から支給されるパターンが多いと思います。
うちの会社の場合は動画編集など高度な作業は全くないため、パソコンはコスト重視につき最低限のスペックしか搭載されていないレノボ製が使われています。
自宅のMacと使い勝手は違うし、キーボード打ちにくいし、挙げ句の果てにはよく壊れます。
壊れる都度、新しいパソコンの設定作業が発生するため、
「今これって何の時間なんだろう」
と謎の時間が流れます。
(デメリット6)居眠りできない
昼食後、人は眠くなります。特に14時頃はピーク。
本当は5分でも仮眠した方が仕事の効率が上がるとみんな薄々分かっているはずなのに、サボっていると見做されるのが怖いため、眠い目を擦りながら無理やりパソコンに向かって仕事します。
作業効率落ちて、残業して、睡眠が不足して、また作業効率が落ちるという負のループがこれで完成します。
(デメリット7)食事がやっつけになりがち
仕事の合間のランチタイムは、特に繁忙期の場合はやっつけになります。味わうのではなく、カロリーを摂取できればオッケー状態。
残業してしまった場合には、夕食もお菓子やサンドイッチなどで済ませることが増え、生きるというこことの基本である食事がおろそかになります。
知らず知らずのうちにQOL(生活の質)が低下します。
(デメリット8)会社を往復するだけで1日の1/8を消費
メリットのところで、会社にいけば給料もらえるとしましたが、実は会社にいくだけで相当に時間や労力を消費するのもまた事実です。
例えば、朝の準備に1時間、通勤時間としてドアツードアで1時間(往復2時間)かかったとすると、これだけで3時間。すなわち、1日の1/8は何も生産していないのにただただ消耗してしまいます。
「1/8くらい大したことないじゃん」
と思われるかもしれませんが、毎日3時間を自由に使って良いと言われたどうでしょうか。
映画なら丸々1本観ても優にお釣りがきます。それほどの時間を会社に出勤するという行為にのみ、我々は使っているのです。
(デメリット9)せっかく出世しても中間管理職は給料以上に割りを食う
これは、今年から中間管理職になった自分の体験ですが、上司と部下に挟まれることは想像以上にストレスです。
特にHSP気質の自分には辛すぎて「サラリーマンは本気で無理」と思いました。
おかげで、ブログを始めるきっかけになりました(あれ、メリット?)。
(デメリット10)40歳以上でリストラされると途端に路頭に迷う
技術職など専門職を生業としている方を除き、特にホワイトカラーと呼ばれるデスクワーク中心のサラリーマンは、仕事で費やした期間ほどにはスキルが身につきません。
会社に10年勤めれば、この案件はどこの部署の誰に聞けば早いとか、あの課長に決裁もらうためにはこの方向感で資料作れば良いとか、そんな社内限定スキルはどんどん磨かれるのですが、一旦、外の世界に出てしまうと丸裸状態となってしまいます。
40歳全裸おじさんでは新天地探しは苦戦することでしょう。
まとめ(やっぱりサラリーマンは辛いよ)
サラリーマンであることのメリットとデメリットを紹介しました。実は、デメリットについてはもっと多く浮かんでいたのですが、記事が長くなってしまうため泣く泣くカットしました。逆にメリットは、デメリットと同数になるよう何とか絞り出しましたが、結局8つしか思い浮かびませんでした。
この記事を書いて、1日も早く会社勤めを終わらせなきゃいけないと、改めて気合が入りました。
今回もお読みいただきありがとうございます。