ブックレビュー1回目はこちら
「 運転者 未来を変える過去からの使者」喜多川 泰
「…なんで俺ばっかりこんな目に合うんだよ」思わず独り言を言った、そのときだ。ふと目の前に、タクシーが近づいてくるのに気づいた。累計80万部喜多川泰、渾身の感動作!報われない努力なんてない!
特別に運がいい人なんていない。貯めたから使えるもの
「運」について、この運転者(タクシードライバー)は次のとおり修一(主人公)に伝えました。
運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。〈使う〉〈貯める〉で表現するものなんです。
だから先に〈貯める〉があって、ある程度貯まったら〈使う〉ができる。(中略)
どちらにしても周囲から〈運がいい〉と思われている人は、貯まったから使っただけです。
よく、「あいつは運がいいだけだ」と、憎まれ口を叩く向きがありますが、違ったのです。これまでコツコツと地道に「運」を貯めてきて、それを使っただけなのです。だから、「運がいい人」なんて存在せず、「運を使った人」しかいないということなのですね~。
運の貯め方
じゃあ運ってどうやって貯めるのだろうと思って読み進めると、次のとおり運転者が教えてくれました。
誰かの幸せのために自分の時間を使うじゃないですか。そうすると、それによって何かを得ますよね。そのときしてあげたことと、してもらったことの差が〈運〉です。
つまり、してもらったことよりも、してあげたことの方が大きい場合に運が貯まっていくのですね。
なんて、わかりやすいっ!
「情けは人の為ならず」とは良く言ったものですが、してあげたこと、してもらったことの差分という考え方は分かりやすかったです。
良い運気を掴む(使う)には上機嫌であること
そして、良い運気がやってきていても、アンテナが機能していないと捕まえられない(使えない)。アンテナを働かせるには「上機嫌」である必要があると説いています。
確かに「不機嫌な営業マンなのに売り上げトップ!」なんてイメージは持てませんよね。
運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。
それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。
そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。
まとめ
運というものの見方について、端的に本書をまとめてしまうと、「いつも機嫌良く、誰かの幸せのために行動していれば運気が良くなりますよー」ということかな。
本書では運の話と併せて、「本当のプラス思考とは何か」という考え方も教えてくれます。
人生に行き詰った、辛いことばかり起こる、そんな人におすすめです。
まさに今の自分ですが・・・。